2021-09-16

動物への愛に満ちている。はしもとみおさん展示会「いきものたちの交差点」

ツィッターでいつも投稿を楽しみにしている、木彫家のはしもとみおさん。秋田犬のわさおくんの彫刻でもお馴染みなので、ご存知の方もいるのでは?

ご自身の飼っている黒柴「月くん」が自分の彫刻に挟まれて同じポーズしているのがよくつぶやかれている。それがとっても可愛らしく、動物好きにはたまらない。

展示会が武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されているので、ちょっと駆け足になってしまったが動物たちに会ってきた。

はしもとみおさん熊の親子

入り口で待っていたのは、マレー熊の親子。母のおおらかさと、上の子が少しのけぞった感が絶妙。

犬、猫など身近な生き物はもちろん、チンパンジーやオランウータンなど近くでは見られないような生き物たちが、はしもとさんの彫刻だと本物のようでまじまじ観察できるのも嬉しい。

はしもとみおさんオランウータン

私が何より感動したのは、木彫から受けるみなぎるような力強さ。対して、スケッチは繊細かつ深い洞察で描かれ、毛の一本一本まで命が宿っているよう。

はしもとみおさんスケッチ

ここまで見つめて見つめて見つめ続けるからこそ、木彫となったときのエネルギーがこちらにも伝わってくるのだろう。でもその眼差しは、相手をどうこうするようなものでなく一歩引いた慈愛に満ちたものなので、居心地が良い。

会場には、いつもアトリエに貼ってあるのか、陶芸家の河井寛次郎の『手考足思』という文章が掲示されていた。表現するもの、いや普段から表現なんて別の世界のことという人でも当てはまる美しい言葉たち。

実は、私もノートに書き綴った記憶がある。今回、久しぶりに再読する機会に恵まれてやっぱり心に響いた。なので真似をして、自分でも書いて見えるところに貼っておこう、と思った。

『いきものたちの交差点』 
2021年10月3日(日)まで

はしもとみおさんホームページ

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